令和6年の元旦、午後4時10分、震度5強の地震発生
鹿島路町自主防災会による緊急避難所立ち上げ(1月1日午後5時)
これまで経験したことのない長い揺れ。鹿島路町に大きな被害が発生しました。
自主防災の規定により鹿島路公民館に参集。緊急避難所を開設、次々と不安げな表情を浮かべた住民の方々が集まり始めました。1日には約200人の住民が集まり、140人が家に帰ることができず避難所で不安な夜を過ごされました。
帰省中の若者たちや地元の方々もボランティアとして協力をいただきました。受付や案内、非常食や飲料の配布などを手伝ってもらいました。
急遽、炊き出しのおにぎりが準備され避難者にふるまわれました。
水道は既に断水。公民館のトイレが使えないことが判明。住民好意による井戸水を軽トラックで運搬。トイレタンクに水を入れ使用することになりました。
1つのバケツで二回分、ボランティアの夜通しの作業でトイレがつかえるようになりました。
自主防災会の避難所本部。支援事項と担当を協議。本部長は石谷町会長。
デイサービスセンターも避難所に。テント間仕切りは主に乳幼児の家族が使用。
断水が続き、市から提供されたペットボトルと給水車による給水袋、自主防手配のウオーターサーバーの水が住民に提供されました。広報車で町内に給水案内も実施されました。
■ 鹿島路町の主な被害状況
家屋の被害、多数発生
ブロック塀の被害
森ノ宮の忠魂碑や神社灯篭も倒壊
旧鹿島路小学校のグラウンドのり面が崩落
● 避難所には、1日は約140人、2日は約60人、3日は4人の方が泊まられ、4日に最後の1人が迎えに来た家族と共に退所されました。避難者ゼロとなり、鹿島路避難所は午後5時をもって閉所となりました。
● とは言え、余震や断水も続いており引き続き警戒が必要です。閉所時の自主防災会の会議で確認された事柄です。
①避難所は4日午後5時で閉所。
②帰宅困難世帯の状況。6世帯のうち3世帯で目処。残り3世帯を継続支援。
③断水対策。回復の目処たたず。数日間の給水継続で何人かローテーションで応援。
④公民館での資材配布。雨漏り用ブルーシート、土嚢袋を用意。利用者は受付表に名前と枚数を記録。
⑤災害ゴミの搬出先。市で対応中。場所が決まれば別途連絡。
⑥県外ナンバーによる不審車対策。数日、深夜パトロールを行う。
⑦市への要望対策。
•旧小学校グラウンドのり面の崩落。継続的に崩落防止と復旧工事。
•避難所となったホールの暖房対策、ストーブは危険。(夜中に余震が続くなかストーブを消そうとし、危うく転倒する事態が発生。一酸化中毒回避のためにも)ホールにエアコン設置を改めて要望。
⑧その他。
•ブロック崩壊による道路の交通障害箇所の確認。
•危険空き家や建物箇所の現状を確認。
•公民館の下水排水菅の紙詰まりは市の手配で解消。しかし水不足等でトイレットペーパーは使えない状況。
•給水管の破損も危惧。水道回復の時支障が出ないか確認必要。
•公民館の清掃や用品等の現状復帰
など
最後の避難者が家族と共に退所されました。
避難所は閉所となりましたが、自宅の被害が大きく家に帰れない人もおられました。市が用意した市営住宅には3階、4階にしか空き部屋がなく高齢者には無理でした。一時ご家族のもとに身を寄せられていますが、町内の空き家や市の空き家バンクなどを紹介するなど一日も早く落ち着き場所が決まるよう支援をしていきます。
また、必要に応じて復旧支援(罹災証明手続きや各種支援制度の利用等)をバックアップしていければと思っています。